シングルマザーになると一人で家事や育児をこなし、子どもたちを養っていかないといけません。夫がいないことによる収入減や男手がない不便さなど、母子家庭ならではの苦労はあるでしょうが、シングルマザーになることによるメリットもたくさんあります。

この記事では、シングルマザーになることによって手に入るメリットにフォーカスしてご紹介します。

シングルマザーのメリット①ストレスが減る

シングルマザーになることによって、忙しさからストレスが増える人もいます。しかし結婚生活に疲れ果てて夫との生活が辛い人は、シングルマザーになることによってストレスが減り、毎日の生活が快適になることもありませう。シングルマザーが「ストレスが減った」と実感するのは次のようなことがあります。

穏やかな日々が送れるようになる

夫の暴言がひどいなど、毎日を不安定な気持ちで過ごしている人は、離婚してシングルマザーになることで、精神的にも安定するでしょう。夫との仲が険悪で、毎日喧嘩してばかりなら、ストレスが溜まり、子どもにも悪影響を与えかねません。離婚することで夫から解放され、穏やかな日々が送れるようになると、ママの笑顔が増えて子どもも喜ぶはずです。

夫の世話をしなくてすむ

共働きなのに家事の分担をしないだけでなく、自分のことも自分でできない夫もいるでしょう。服を脱いだら脱ぎっぱなしなど、自分で何もしない夫にはイライラしてしまいますよね。子どもの世話なら仕方ありませんが、忙しいのに夫の世話までしないといけないのはストレスになってしまいます。

離婚してシングルマザーになれば、子どもの世話だけですむようになるので心身ともに楽になるでしょう。また、夫が家事をまったく手伝わないなら、シングルマザーになることで夫の洗濯物が減る、掃除が簡単になるなど家事の負担も楽になります。

義両親との付き合いに気を遣わなくてすむ

離婚をすることで、自然と義両親とのお付き合いもなくなります。夫の実家は近くても遠くても気を遣いますよね。近い場合はたびたび遊びにきて家事や育児に口出しする義両親もいます。いきなり遊びにきても大丈夫なように、常に部屋を片付けておくのは大変ですよね。また、義両親が離れて住んでいる場合は、頻繁に交流しなくてすみますが、年末年始や夏季休暇が帰省でつぶれてしまうこともあります。泊りがけになるので、かなり気を遣ってしまうでしょう。

姑に嫌味を言われて悩んでも、助けてくれない夫もいます。そんな義両親とのお付き合いに悩んでいる人は、離婚してシングルマザーになることでストレスが減るでしょう。

シングルマザーになるメリット②自由になれる

自分の思い通りにならないと気が済まない自己中心的な夫と離婚すれば、自由な生活が手に入るでしょう。シングルマザーが自由を実感できるメリットには次のようなものがあります。

教育方針を自分で決められる

夫婦で教育方針が合わないこともあります。しつけやマナー、勉強のことなど、「こういうふうに育ってほしい」という理想が夫婦で違うと困りますよね。シングルマザーになれば、自分の教育方針に反対する人がいなくなるので、自分ひとりの考えで子どもをどのように育てるか決められるというメリットがあります。

また、何かあると「お前の育て方が悪いから」と子育ての責任をすべて押し付けてくるような発言をする夫もいます。もちろんシングルマザーになることで、今度は本当に子育ての責任を一人で引き受けることになりますが、夫の叱り方や接し方に不満がある場合は自分で納得いく育て方ができるので、夫に責任を押し付けられるよりも精神的に楽でしょう。

食事の準備が楽になる

仕事でクタクタに疲れて帰った日は、料理をする元気がないかもしれません。スーパーでお惣菜を買って帰ったり、簡単なメニューで済ませたりしたい日もあるでしょう。しかし、食事にうるさい夫もいます。お惣菜を買うことや品数が少ないことに文句をつける人も……。そんな夫と離婚してシングルマザーになれば、食事の準備がずいぶん楽になることでしょう。

帰る時間が自由になる

夫の退社時間が早ければ、子どもと遊びに行っても早めに帰宅して夕食の準備をしなくてはなりません。しかしシングルマザーなら、夫の生活リズムに合わせなくてすむので、帰る時間も自由です。

実家に遊びに行った時も、夕食を食べて帰れますし、いつも時計を気にしなくてすむようになるので気が楽になります。

何でも自分と子どもだけで決められる

何でも自分で決めないと気が済まない男性もいます。たとえば家電を買うときや家のインテリアを決めるとき、実際に使うのは妻であっても必ず口出ししてきて自分が決めようとする男性もいます。旅行先や子供の洋服などを決めるときも妻や子どもの意見を聞かずに自分の意見を通そうとする夫との生活には不満がたまりますよね。

シングルマザーになれば、何でも自分で決められます。自立している女性にとって、自分で何でも決められることは大きなメリットに感じられるでしょう。

シングルマザーになるメリット③経済面

シングルマザーになると経済的に厳しくなるのが不安という人も多いでしょう。しかし借金をしてでも遊ぼうとする夫や、金遣いが荒い夫と暮らすくらいなら、離婚することで経済面でもメリットがあるかもしれません。

シングルマザーがもらえる手当や支援制度などがあるので、しっかり申請して生活の足しにしましょう。また、免除や減免してもらえるものもあるので、条件が当てはまれば出費を減らすこともできますよ。シングルマザーがもらえるお金、免除してもらえる出費などの情報はしっかりチェックしておきましょう。

手当が受けられる

0歳~15歳までの子供がいる全ての家庭では児童手当がもらえますが、シングルマザーは市区町村の窓口で申請することによってその他の手当ても支給されます。シングルマザーがもらえる手当には、次のようなものがあります。

児童扶養手当

児童扶養手当は母子家庭や父子家庭に支給される手当です。支給対象となるのは0歳から18歳の誕生日がきて最初の3月31日を迎えるまでの子供を監護している母親や父親、または母親や父親に代わって養育している人です。
児童扶養手当の金額は、扶養人数や所得によって異なります。支給される金額は所得に応じて全部支給と一部支給があります。たとえば子供が1人の場合は全部支給が42,910円、一部支給が10,120円~42,900円です(平成31年4月~)。

■参考:東京都福祉保健局「児童扶養手当」

住宅手当

20歳未満の子供を養育していて、民間の住宅を借りて家賃を支払っている場合、住宅手当がもらえる市町村があります。支給対象となる条件は市町村によって異なりますが、6ヵ月以上居住していることや、生活保護を受けていないことなどが一般的です。

たとえば東京都武蔵野市の場合は月額1万円、神奈川県厚木市は家賃によって1,300円~10,000円、神奈川県鎌倉市は家賃から15,000円を控除した額で限度額は9,000円というように、定額の市町村もあれば家賃によって異なる市町村もあります。
住宅手当は市町村が独自におこなっているものなので、お住まいの市町村では実施されているか確認してみましょう。

児童育成手当

東京都では、母子家庭や父子家庭を支援するために児童育成手当が支給されています。児童扶養手当と似ていますが、児童育成手当は東京都独自で実施されているものです。
児童扶養手当は子供1人につき13,500円支給されます。所得制限はありますが、児童扶養手当ほど厳しくないので、児童扶養手当がもらえなくても児童育成手当はもらえるという人は少なくないようです。

児童扶養手当と違って子供1人につき同じ金額が支給されるので、子供が多い人は助かりますね。東京都にお住まいの方は、忘れずに申請しておきましょう。

支援制度がある

母子家庭が受けられる支援制度や控除がありますので確認しておきましょう。

ひとり親医療費助成制度

ひとり親医療費助成制度は、母子家庭の母親または子どもが健康保険証を使って医療機関を受診したときに、自己負担額を市町村が一部または全額負担する制度です。対象となるのは18歳の誕生日がきて最初の3月31日を迎えるまでの子供とその子供を扶養する母(父)です。所得制限がありますので、助成の対象となるか確認しておきましょう。

■参考:東京都福祉局「ひとり親家庭等医療費助成制度(マル親)」

自立支援給付金等

就業経験が乏しく、生計を立てるための十分な収入を得ることが難しいシングルマザーのため、「自立支援教育訓練給付金」という制度があります。これは、対象教育訓練を受講し、修了した場合、経費の60%が支給されるというものです。雇用保険で教育訓練給付金が支給される場合は、その差額が支給されます。経済的な自立のため、仕事に生かせる能力を身につけたい人は、利用してみてはいかがでしょうか。
受講前に都道府県から講座の指定を受けますので、必ず事前に問い合わせておいてください。

■参考:厚生労働省「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」

寡婦控除

寡婦控除は、離婚や死別後に再婚していない人を対象とした所得控除で、所得から27万円控除されます。「夫と離婚または死別してから再婚しておらず、扶養親族か生計を一にする子がいる」「夫と死別してから再婚しておらず、合計所得が500万円以下」という条件にあてはまる人が対象です。
また、夫と離婚または死別してから再婚しておらず、扶養親族である子がいて合計所得が500万円以下の場合は特別寡婦控除が適用され、35万円の所得控除が受けられます。

■参考:国税庁「寡婦控除」

免除や減免が受けられる

シングルマザーは免除や減免の対象となるものもあります。経済的に苦しいシングルマザーは、少しでも出費を減らすため、免除や減免を受けられるものはしっかりチェックしておきましょう。

国民年金や国民健康保険

離婚するまで夫の扶養になっていた人は、シングルマザーになって国民年金や国民健康保険を自分で支払うようになると負担が大きいですよね。
母子家庭が対象というわけではありませんが、経済的に苦しい家庭は所得に応じて減免してもらえますので、市区町村に問い合わせてみましょう。

保育料

保育料は世帯年収やお住まいの地域などによって異なります。年収が360万円未満の母子家庭では、1人目の子供の保育料は半額、2人目の子供は無料になります。
2019年10月から幼児教育・保育無償化が実施されますが、対象となるのは3~5歳です。0~2歳も無償化されるのは住民税非課税世帯のみ。0~2歳の小さなお子さんを養育しているシングルマザーにとって保育料の減免は助かりますね。

上下水道

母子家庭を対象に上下水道の減免を実施している市町村もあります。
たとえば東京都の場合、「児童扶養手当」又は「特別児童扶養手当」を受給している家庭が対象となります。減免となるのは水道料金の基本料金と1ヵ月あたり10㎥までの従量料金に100分の108を掛けた金額と、下水道の1月あたり8㎥までの料金です。
減免される金額は、市町村によって異なります。お住まいの市町村で実施されているか確認してみましょう。

交通機関の割引、免除

正社員なら交通費は会社が負担してくれるでしょうが、派遣社員のように交通費が支給されない場合、通勤定期の購入も自己負担となりますよね。児童扶養手当を受給している世帯は、JRの通勤定期を3割引で購入できます。できるだけ節約したいシングルマザーにとって、3割も安く定期を購入できるのは嬉しい制度ですね。
もちろん自分で申請する必要がありますので、社会福祉事務所で「特定者資格証明書」と「特定者用定期乗車券購入証明書」を申請してから、みどりの窓口で購入してください。

また児童扶養手当受給対象の家庭に交通費の免除を実施している市町村もあります。たとえば東京都は都営交通無料乗車券の発行、神戸市では市バスや市営地下鉄等を無料で利用できる福祉パスが発行されています。

まとめ:シンママは意外とメリットも多い

シングルマザーになると「家計が苦しい」「子供と過ごせる時間が減る」といったデメリットが考えられます。しかし意外とメリットも多いことに気づいていただけたのではないでしょうか。
シングルマザーになるにあたって、最も心配なことが経済的な問題だと思われます。これまで専業主婦だった人やフルタイムの仕事が見つからない人は、自分の所得だけで生活してくことに不安を感じるでしょうから、もらえる手当や適用される減免・免除を確認して、漏れのないように早めに申請しておきましょう。

夫との仲が完全に冷めきっていて喧嘩ばかりなら、シングルマザーになってストレスが減り、子供と自分だけの自由な生活を満喫できることでしょう。子供のためと思って離婚に踏み切れない人もいるでしょうが、ママから笑顔が消えてしまうのは子供にとっても辛いことです。シングルマザーにはメリットもありますので、シングルマザーとしての道を歩むべきか悩んでいる人は、子供のことや自分のことを考えて、最善の決断をしてくださいね。

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